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つわり(妊娠悪阻)

妊娠初期の50〜80%くらいのひとにみられるといわれています。
症状は
     食欲がなくなる
     むかむかする
     吐く
     生唾がでる
     よだれがでる
     胃が痛む
などです。

多くの場合は、妊娠5,6週ではじまり、12週くらいでおさまってきますが、非常に個人差が激しいものでもあります。(まったくおこらないひともいますし、逆に、分娩直前まで症状が続くひともいます。)
また、たべづわり、といって、とにかくおなかがすくと吐き気がすることもあり、普段よりも食欲が増すひともいます。
つわりも程度問題で、食べては吐く、という間はまだよいのですが、まったく口から食べ物はおろか水分もうけつけなくなり、点滴や入院治療を必要とするひともいます。
症状が強い場合には、吐き気止めなどをお渡しすることもあります。

この時期の乗り切り方のコツとしては、まず、規則正しい食生活をしばらくお休みしてみてください
食べたいときに食べる、そして、空腹が強くなると余計に吐き気がすることが多いので、1日3食でなく10食くらいにしてみてもよいでしょう。
一口食べておやすみする、というのはひとつの方法です。
まだ数mmや数センチのあかちゃんのために栄養をとらなければと、無理をして教科書に書かれているような理想的な食生活をめざしすぎるのがきついときは、カロリーをとらないといけないと考えすぎることはありません。あかちゃんは、おかあさんが食べたものから直接栄養をまるまるもらうのではないのです。
よほどの状態でないかぎりおかあさんにはちゃんとからだの中に、まだ小さなあかちゃんを育てられるための予備能力が備わっています。
また、あったかいものやにおいに敏感になりがちですので、調子が悪い日はそのようなものを避けましょう。アイスクリームやヨーグルトなどがよいときもあります。
また、食事のシチュエーションを変えてみるのもひとつです。
外食なども意外とひとつの方法ですし、またそれが不安であれば他の方に作っていただいたお弁当などをおうちなどでいただくのもひとつでしょう。もちろん、全部食べないでよいのです。食べれそうなものだけ食べたらよいし、残しても、ぜんぜんよいのです。あったかいゴハンが食べられなくても、さめたおにぎりなら食べられるということもあります。
いちばんつらい時期を乗り越えればうそのように楽な時期がくることがほとんどですし、そのときになってから理想的な食生活を目指していただくのでよいのです。つらいときはとにかく無理をしないですごしましょう。